飲み会がお開きになるとき,みんな一斉に水を頼む。二日酔い対策と思っている人もいるかもしれないが,実はそれだけではない。この記事ではアルコールを摂取したときに,なぜ水を飲むのが良いかを解説する。

 

①脱水症状を防ぐ

アルコールを摂取すると体温が上昇し,発汗量が増える。さらにアルコールには強力な利尿作用があり,お酒のほとんどは水分だとはいってもそれ以上の水分が汗や尿として排出される。正確な数字は個人の代謝能力などによるが,一般にビールを10飲むと11~12の水分が失われると言われている。つまりお酒を飲めば飲むほど,少しずつ体内の水分が失われていくというわけだ。

②二日酔いを防止する

アルコールを分解する過程で,アセトアルデヒドという物質ができる。このアセトアルデヒドが二日酔いの主な原因ではないかと言われている。水分を補給することで血中のアセトアルデヒド濃度が下がり,二日酔いが防止される。

さらにこのアセトアルデヒド,発がん性物質として有名である。ハイペースでアルコールを摂取すると「アルコール→アセトアルデヒド→無害な物質」というアルコール分解のサイクルが追い付かなくなり,アセトアルデヒドが体内に蓄積される。大量にお酒を飲む習慣があるとがんになりやすいのはこういう理由だ。

③お酒を飲むペースを下げる

いわゆる「チェイサー」の役割について。お酒だけを飲むのではなく,水などを間に挟むことにより,お腹が満たされてアルコールを摂取するペースが抑えられる。また,体内のアルコール濃度の変化が小さくなることで②の二日酔い防止にもなる。

ちなみに,チェイサーとは単に水を意味するものではなく,「お酒の次に飲むもの」である。海外ではチェイサーとしてビールを飲む国もあるが,利尿作用のないノンアルコールのものをおすすめする。

④むくみ防止

むくみの原因は水分や老廃物が皮膚の下に溜まることだと言われている。お酒を飲むとアルコールの利尿作用により,本来尿に溶かして排出すべき老廃物が尿に溶ける時間がなくなって体内に溜まったままになってしまう。水分を補給して尿を作ることで対策する。

 

最後に,お酒について実は知られていないことを少し紹介。

  • 「糖類ゼロ」のお酒には,肝臓に負担をかけたり免疫力低下の原因となる人工甘味料が多く含まれている場合があるので,かえって健康に悪いということもある。
  • ビールに含まれるプリン体は,実は少ない。ビールよりもレバーや一部魚介類などの”つまみ”となる食品のほうがはるかに含有量が多い。しかしながらアルコールの摂取によって尿酸値が上がるので,プリン体が少ないからと言って痛風につながらないわけではない。

 

以下,参考

http://hangover.hajime123.net/06.html

https://waterstand.jp/waterlife/water_healthy/waterlife00023.html

https://antioxidantres.jp/column016/

https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8809_biomedia_3.pdf

https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20050413te1&fileId=105

http://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf