筆者の友人に,何のためのウソか分からないような無意味なウソをポンポン発するものがいる。彼とは小さいころからの付き合いなので,そういう性格なのだともう割り切っている。

確かに,筆者も彼も関西人で,笑いを取りたい欲が存分にある。普段の会話でも「話を盛って」笑いを誘おうということはそれなりによくあり,聞き手も無意識に理解しているだろう。しかし彼の話は笑いを狙っているというよりは,ただの「ウソの自慢」である。彼とは親しくしているし今後もそのつもりだが,なぜそうホラを吹くのか純粋に疑問に思ったので,いわゆる「ホラ吹き」について考察してみることにする。

 

考えうる原因

1. 統合失調症

統合失調症とは、思考や行動、感情を1つの目的に沿ってまとめていく能力、すなわち統合する能力が長期間にわたって低下し、その経過中にある種の幻覚、妄想、ひどくまとまりのない行動が見られる病態である。

(中略)

妄想とは、内容的にあり得ないことを強い確信を持って信じていることを言う。 単に内容が奇異であるというだけではなく、本人がそれを説明する時の論理に飛躍があり、ふつうでは考えにくい理由付けをし、にも関わらず強く確信して訂正しにくい。もちろん、本人が何か特殊な体験を実際にしており、人に詳しく言いたくない事情がある時には、一見すると判断しにくい場合がある。ただし、妄想の内容には比較的多く見られるパターンがあり、それらに合致した時には、統合失調症の症状であると考えてよい。 割合に多く見られるのは、誰かに見られている(家のなかにいても外から見張られている、など)、悪口を言われている、意地悪をされている、というものである。 中高生の場合は、いじめ体験と紛らわしいことがある。

https://www.jspn.or.jp/modules/advocacy/index.php?content_id=59 (日本精神神経学会)

 ”妄想”というキーワードから引っ張ってきたが,彼の場合は小学校のころからガキ大将的なポジションだったため,上にあるような類の妄想があるのかは疑わしく,本人にしかわからない。虚言を発しているという自覚が無いのであれば,統合失調症の可能性があるかもしれない。

 

2. 自己愛性パーソナリティ障害

 自分が重要であるという誇大な感覚を持ち,常に「自己評価>他人への評価」の関係を保とうとする。したがって,自分の理想や空想を他人に対して真実であるかのように語ることで,他人よりも優れた人間であろうとすると考えられる。

参考( https://e-heartclinic.com/sp/kokoro/yamai/f60/f60_narcissistic_personality_disorder2.html )

 

3. 虚言癖

Mythomania has several definitions, but we have chosen the current WHO definition (WHO 1992-94):

An excessive or abnormal propensity for lying and exaggerating

https://core.ac.uk/download/pdf/18528272.pdf#page=84 (The Problem of Mythomaniacs in Statiscal Surveys)

 明確な定義が見つからなかったので,信用できそうなWHOから。簡単に訳すと,「うそをついたり話を盛る癖が,過度で異常な状態」だ。かなり広い定義だが,これならば十分に当てはまりそうだ。しかし,あまりにざっくりしているので,虚言癖の原因を考える。

 虚言癖の原因

  • 親や周囲から非常に期待されている,あるいはそう思い込むことによりプレッシャーを感じている。自分の理想・妄想を周囲に話すことでプライドと自己評価を保っているのでは。
  • 彼の 筋肉質な体格から察するに,男性ホルモンが強いのだろう。他の人のエピソードにかぶせて真偽の不明な自慢話を繰り出したり,他者を否定したりすることもよくあり,競い合って他人よりも優位でいたいのだと考えられる。

 

さいごに

 結局のところ,ホラを吹いている彼が何を考えているのか,どこからどこまでがウソなのか,話をでっちあげる目的は何なのか等は本人にしかわからず,外からいろいろ考えてみても意味がないのかもしれない。とりあえず,素人目線ながらも上記のように考察した。なお,この記事はあくまで面白半分の記事であり,筆者はこれからも彼とは仲良くやっていくつもりだ。はたから見ていて面白いし。